さよならアドラー
フリマアプリで大事にしていた本が売れた。
大学の本屋さんで、キラキラの表紙に惹かれてワクワクしながら購入したのを覚えている。
学生には高かったけど、嬉しかった。
まさかこの後、加入したゼミの先生からアドラーを勧められることになるとは思わなかった。たまたまだけど、先に本を持っていたので得意げな気持ちになったのを覚えている。
アドラーの言葉にはたくさん救われてきた。
いや、救われたというよりかは、鼓舞されてきた、というほうが正しいかも。
けど同時に、アドラー心理学は心にまだエネルギーがある人向けかな、とも思う。
(たとえば、アドラーはトラウマ体験を明確に否定していて、感情はその人自身がなんらかの目的のために選んだものだと考える。この考え方は『目的論』と呼ばれているらしい。
たとえば、「不安だから、外に出られない」と誰かが思っている場合、「外に出たくないから、不安という感情をつくり出している」と考える。)
この考え方は、心にダメージを負った人には辛い部分があるかもしれない。
今回、手持ちの本を減らしたいし、働けなくてお金がないし、どちらにせよ今の私が読み返すのは辛いよな〜と思ったので、思い切って手放すことにした。
私が持っていたアドラー心理学の本の最後の一冊。
またアドラーの本が読めるくらい元気になりたいな。